転職・再就職の道を考える|役職定年後会社に残って得るものはある?

役職定年後の道について考える時、ぜひ自分に問うてみてほしいことがあります。それは「会社に残って得るものがあるか?」ということ。このクエスチョンを耳にして、少しでも心が動いた人は、ぜひこの記事を読んでみてください。

記事の内容は以下の通りです。

  • 「会社に残って得るものはあるか」あなたの回答は?
  • 役職定年制度は、企業のためのもの
  • 「NO」のあなたに訪れた「人生を変化させる機会」
  • 役職定年後の2大候補《転職・再就職》とは
  • 転職と再就職の違いはブランクの有無
  • 多くの企業が選ぶ「再就職支援サービス」とは
  • 転職も再就職も、基本は「新人」の扱い
  • 「出世」を諦める必要はありますか?
  • 「出世」しながら働く道
  • 本当のやりがいを求めるあなたにおすすめの「実務型顧問」

あなたの仕事人生を考えるきっかけになれば幸いです。

「会社に残って得るものはあるか」あなたの回答は?

 今このクエスチョンにたいして「NO」という二文字が浮かんだら、ずばりあなたにとって「役職定年」は、「会社を出て、人生を変化させる機会」かもしれません。

役職定年制度は、企業のためのもの

「役職定年制度」は端的にいうと、社員が培った経験・知見に関係なく、「年齢」という1つの概念を基準に役職が外され、多くの場合は年収も減らされてしまう制度です。

これは、企業の負担となる人件費の抑制や、社員の年齢層が高くなることによるポストの不足を解消することが目的の企業のためのものです。

「NO」のあなたに訪れた「人生を変化させる機会」

ある日を境に自分が努力して勝ち得た役職を外され、その後に何も得るものもない。

同じ仕事を続けるにも関らず、年収は下げられてしまう・・・

これでは何のためにここに居続けるのかがわからなくなるのも当然です。残念ながら今「NO」という答えが出たあなたは、「人生を変化させる機会」が訪れた!と前向きに捉え、思い切って会社から飛び立ってみませんか?

役職定年後の2大候補《転職・再就職》とは?

役職定年後に「退職」を決意した人に用意されている道の2大候補「転職・再就職」について見ていきましょう。

転職と再就職の違いはブランクの有無

転職・再就職。似たような言葉でどちらも同じ意味に感じますが、明確にいうと違いがあります。一番の大きな違いは「ブランクの有無」です。

「再就職」は、退職後に一定期間のブランクがあり、再び新しい職場で働くことを指します。「転職」は、在職中から次の職場を探し、退職から日をあけずに次の職場へ移ることを意味します。

「再就職支援サービス」があるから大丈夫?

うちの会社には「再就職支援サービス」があるからと安心しているあなた。本当にそれは適用される制度でしょうか?「退職」は主に以下の3種類あります。

  • 定年退職
  • 早期退職
  • 自己都合退職

会社の業績悪化や方針転換など企業側の都合を元に退職することを「早期退職」と呼びますが、このやむをえず「早期退職」する人の就職先探しを支援するのが「再就職支援サービス」です。

再就職支援の一番の目的は、早期退職者のケアのため。多くの企業が「退職者の次の人生のスタートをサポートしたい」という社会的責任感から導入しているものです。

つまり、役職定年後に退職する場合は「自己都合退職」となるため、この制度は適用されません。この場合の「再就職」とは、自らの力でシニア向けの求人を探す必要があるということを指します。無論「転職」の場合も、職探しには自らの力が必要です。

転職も再就職も、基本は「新人」の扱い

また忘れてはいけないのが、「まったく初めての職場で働く=最初からすべてを学び直す」ということ。新しい職場では、一から学ばなければいけない場合がほとんどです。業種や業界が違えばなおさらです。たとえ今までの経験をもとに採用されたとしても、それがどれほど生かせる職場かは、実際のところ入社してみなければわかりません。

転職も再就職も、年齢が高くいくらスキルがある人でも、基本的には「会社を知らない新人」として扱われます。

「出世」を諦める必要はありますか?

ここまで読んでいただいた多くの方は「では、次の道はどう探すのがベスト?」という疑問をお持ちではないでしょうか?

でも待ってください。そもそも役職定年後に「出世」まで諦める必要はありますか?

ここまで築き上げてきた自分の宝であるキャリアをゼロにして、一から始める必要はありますか?

昨今の多様性が認められる風潮の中、「出世」の定義は大きく変わりつつあります。以前は1つの会社の中で役職を得たり、階級が上がることを主に示していた「出世」ですが、現在は「社会に広く認知される」ということに重きを置かれるようになりました。

社外で認知される方法として、一般的には「起業するまたは個人事業主として活躍する」ということもその1つとして捉えられています。社内だけで考えれば「役職定年=出世の終わり」かもしれませんが、社外にも視野を広げてみると「出世の道」はまだまだ続いています。

今や、役職定年後であっても「自分のキャリアをリセットせずに、ステップアップした人生を歩み続ける」ことは可能な時代なのです。

「出世」しながら働く道

役職定年後会社に残っても得るものはない。かといって転職や再就職で一からスタートするということもはばかれる、そしてせっかくならキャリアを生かして「出世」しながら働き続けたい。

そんな道を探している人におすすめしたいのが「実務型顧問」という働き方です。「実務型顧問」を初めて耳にするという方も多いかもしれません。しかし人生100年時代となった今、もう特殊な資格や肩書に頼らなくても、長年の会社員経験を生かせる新しい道がしっかり確立しています。

本当のやりがいを求めるあなたにおすすめの「実務型顧問」

実務型顧問は、他企業のプロジェクトメンバーとともに現場に立ち、個人が得た知見を課題解決に生かすという大変やりがいに満ちた仕事です。

個人事業主として働くことになるため、それなりに責任が伴います。しかし、自分のキャリアを存分に生かすことができ、年収も、いつまで働くかという年齢の問題も、いかようにもなる働き方です。

また実務型顧問の多くの人が、「顧問派遣会社」に登録し、「顧問紹介サービス」を受ける形で顧問生活をスタートさせています。顧問派遣会社も現在20社ほどあり、役職定年後の職探しとしては申し分のない受け皿となっています。

「出世」をかなえつつ、働ける年齢までやりがいを持って仕事をしたい。

そんなあなたは実務型顧問の道にチャレンジしてみてはいかがですか?

※実務型顧問についてさらに詳しく知りたい方は、こちら⇒【顧問とは企業の成長を促す存在】会社の課題解決パートナー

※実務型顧問の年収については、こちらの記事もご参考ください⇒定年後の資金対策に「実務型顧問」で働く!役員報酬の相場や働き方を解説

まとめ

役職定年後会社に残っても得るものがなければ、会社に居続ける必要はない時代となりました。転職・再就職だけでなく、その2つでは叶えにくかった「出世」の定義が「広く社会に認知されること」に変化し、それに伴い「起業・個人事業主の道」が加わるなどして、役職定年後の選択肢の幅が格段に広がったためです。

その1つの方法が個人事業主である「実務型顧問」という働き方です。自分のキャリアをリセットすせずに、さらにステップアップした人生を歩み続けられる。転職や再就職ではかなえにくい「出世」をかなえつつ、やりがいを持てる新しい働き方です。

「実務型顧問」という働き方が、この記事を読んでくださったあなたの道を明るく照らす光となるよう願っています。