顧問登録が済めば、案件がすぐに紹介されると思っていませんか。スムーズに進めば良いのですが、現実はそう甘くはありません。
自分にぴったりの案件紹介を獲得するために、まずは自己分析が欠かせません。受注力を上げるためにすべき、自己分析のポイントを紹介していきます。
顧問登録後、案件がどうやって紹介される?
顧問派遣会社で顧問として登録後、案件が紹介されるのは次の2通りがあります。非公開案件で直接案件がくるケースと、公開案件で自ら立候補するケースです。
直接案件がくる
顧問派遣会社から最適と思われる顧問に対し、「この案件をお願いできませんか」と個別に依頼されます。
非公開案件はこのように顧問派遣会社から特定の顧問に対し、直接打診がきます。
公開案件から選ぶ
顧問登録をすると、顧問派遣会社から定期的に案件がメールで配信されてきます。それは情報開示が可能な案件です。
受けてみたいという案件があればエントリーし、プロフィールによる選考を経て、企業から面談のオファーがあれば顔合わせという流れになります。
稼働率はたったの5%!案件獲得は簡単ではない
顧問登録を済ませれば案件の紹介が勝手にくる、わけではありません。
現在顧問派遣会社に登録している顧問の人数は延べでおよそ7~8万人。顧問として活躍しているのは4000人にも満たないと言います。顧問派遣会社に登録している顧問の稼働率は、ざっくりとですが、わずか5%なのです。活躍している顧問は実はほんの一部の顧問なんです。
多くの登録者が過去のプライドからか、「自分なら大丈夫」と完全に「待ち」の姿勢でいることが理由として考えられます。登録者は派遣会社の担当者との面接後、ランク分けされ、上位の人は優先的に仕事が紹介されるのです。
顧問案件の受注力を上げるためにできること
優先的に直接案件を紹介してもらえるようになるためには、どうすればよいのでしょうか。企業側にとって来てもらいたい顧問は即戦力になる人です。
どんな強み・スキルがあるのか、まずは自己分析から始めましょう。
自己分析
まずは自分を知ることです。これまでのキャリアから具体的な強み、スキルを棚卸ししていきましょう。
自分の「強み」を知る
これまでの経験や得られたスキル・知識を詳しくピックアップします。時系列で時期・会社・部署・業務内容・扱った商品サービス・目標・成果・工夫したこと、など思いつくかぎり書き出してみましょう。そこで得たスキル・知識をタームごとに洗い出していきます。
どんなスキルがあるのか、自分では当たり前と思っていることは、無意識でやっているからこそ労力をかけずにできていることです。企業にとってはほしいスキルということはよくあります。
他者に負けないスキル・ノウハウは何かを知る
顧問派遣登録は数多くの登録者がいます。他の顧問よりも自分を選んでもらうために、「企業にとって、自分がいかに貢献できる人材であるか」をアピールすることが大切です。
どんなスキル・ノウハウを企業側が期待しているのか、と視点を変えて考えてみることもおすすめです。
自分に足りない「弱み」を知る
強みだけでなく弱みも洗い出しましょう。弱みは弱点ではなく、補完していけばいいだけです。
自己分析の手法に「canできること」「wantやりたいこと」「mustやるべきこと」の3つの視点から客観視するものがあります。「want」と「must」の間にある部分に自分の弱み、強化すべきものが隠されています。
「強み」をアピールする
自分の強みを整理できたら、それをしっかりと表現しなければいけません。まずは登録の際のレジュメへの記入、担当者との面談でアピールすることが重要です。
登録情報を充実させる
レジュメに情報が多いほど、企業への提案の可能性の幅も広がります。
自分の強みをこういう案件にこのように貢献できる、という部分までアピールできれば、派遣会社の方としてもあなたのスキルを具体的にイメージし、企業に紹介しやすくなります。
登録情報をこまめにアップデートする
登録情報は一旦登録したら完了、ではありません。こまめにアップデートしましょう。
新しい資格をとったら加筆する、顧問としてひとつのプロジェクトが終わったら、実績として書き加える、というような感じです。
スキルアップ
弱みを補完する
自己分析でわかった自分の弱みを補っていきましょう。
業界の最新事情に追いついてないと分かればセミナーに参加して勉強したり、得たいと思う資格があればその取得に向けて動いたリ、足りないと思う部分は足していき、スキルアップしていきましょう。
派遣会社を味方につける
顧問を紹介する現場にいる派遣会社の担当者の方に自分に足りない部分を聞いてみるのもひとつです。
派遣会社の担当者も案件を通してキャリアアップにつながることを願っています。親身になって答えてくれるはずです。
まとめ
受注力をアップするために、まずは己を知り、しっかりとアピールできることが大切です。自己分析なんて就職活動以来やったことない、という方も多いと思いますが、とりあえず始めてみましょう。
これまでのサラリーマン生活で得られた経験・スキル、自分の強みを知ることで、改めて自分を見つめ直す機会にもなります。
きっと新たな発見があるはずです。新鮮な気持ちで顧問としての第一歩をぜひ踏み出してください。