顧問という肩書きで名刺を作るとなったら、あなたはどんなことに気を付けますか?
今回は顧問として名刺を作る場合に悩むであろう、非常勤では名刺が必要なのか、名刺のサイズや、注意点などあらゆる「名刺にまつわる知っておきたいこと」をまとめています。
現在顧問で名刺を作ろうか悩んでいる方や、名刺を作ろうとしている方は必見ですよ。
【名刺は必要?】顧問として名刺を作るということは
顧問として名刺を作るということは、「フリーランス」としてか、それとも所属している企業の名前を書いて作るのかとで悩む方も少なくないですよね。
名刺を作る際に個人で作るか、それとも企業で作るか、大きな違いは「企業の名前を背負っているかどうか」というところにあります。
フリーランスとして制作するのであれば、個人の自己PRや特技を掲載することにより名刺本来の営業ツールでもあり、話の引き出しにもなるでしょう。
ところが企業に所属した前提での顧問名刺となると、「企業の名前を背負った」状態での名刺となるので、本来の名刺としての役割は発揮できますが、「状況に応じて肩書きが使えない」ということもあり得ますし、法律上使えない肩書きといわれることも少なくありません。
だからこそ個人名での名刺で、
- フランク過ぎずビジネスシーンにも使える
- 業務に合った肩書きが明確に書かれている
以上の顧問としても使える名刺を用意しておくと良いでしょう。
【非常勤は必見!】期間限定での名刺制作はあり?
顧問で名刺を作る際に「作った方が良いのかどうか」迷うことはありませんか?常勤での案件であれば確実に作るべきと思いますが、1か月や非常勤での案件である場合は「作らなくても良いのではないか」と思う方もいるでしょう。
もし悩んでいるのであれば非常勤問わず、顧問としての名刺を持っておくことをおすすめします。名刺はいわば、自己紹介ツールです。初対面の相手にお渡しできる取引を始める際の会話のネタにもなり得ます。名刺は作っておいて損はないのです。
非常勤とはいえ、企業の名前を背負った職務を全うするためにも顧問としての名刺は揃えておくことをおすすめします。
顧問で名刺を作るときに覚えておきたい肩書き
顧問で名刺を作るときに覚えておくと良い肩書きは次の通りです。
役職名 | 英語表記 |
顧問 | Consultant |
顧問(相談役と同じ肩書) | Advisor Corporate Adviser |
実は顧問と相談役は英語表記での肩書きがかぶってしまうことがあるのです。
では、どうしたら相談役と顧問の役職を丁寧に、相手にも間違いなく情報を伝えられるのでしょうか。
【肩書が似ている相談役】顧問との違いをしっかり理解しておこう
顧問で名刺を作る場合に肩書を載せますが、日本語表記でなく日本語表記で掲載する場合は注意が必要です。
顧問を名刺で肩書を書こうとすると、英語の表記が相談役と同じ肩書になってしまうのです。
日本語表記の場合はどちらもそのまま、「顧問」「相談役」「アドバイザー」などとわけられるのですが、英語表記の場合はどちらも「Advisor」「Corporate Adviser」と使われます。
「顧問としての名刺であって相談役としての名刺ではない!」という場合には、日本語で書いておくと間違いなく相手にも伝えられますし、日本語も併せて書いておくことで、誤解を防げるでしょう。
「顧問-Corporate Adviser-」という具合ですね。
【顧問で名刺を作成】おすすめの名刺サイズとデザイン
ここからは名刺作成のために知っておきたい名刺サイズやデザインのポイントをひとつずつ解説します。これから名刺を作る方は特にひとつずつ確認しておきましょう。
おすすめの名刺サイズは55×91㎜!理由は管理がしやすいこと
名刺サイズは55×91mmがおすすめです。
そもそも名刺にはさまざまなサイズがあります。欧米では51×89mm、手が小さい方や少し小さめの名刺が好みの方には49×85mmと用途に合わせてサイズを選べるのです。
他にも、
- 3号(49×85mm)
- 4号長二つ折り-横タイプ
- 4号長二つ折り-長タイプ
- 4号長三つ折り
- 5号(61×100mm)
- 6号(70×116mm)
- 7号(76×121mm)
などあらゆる形があるのがわかりますよね。
これらは「目立つ」「たくさんの情報を記載できる」などの理由から大きいサイズを使用する方も多いのですが、一般的に日本で使用されている名刺の大きさは4号で55×91mm。
一般的なサイズだからこそ、名刺ケースもこのサイズに合わせて作られているので、管理がしやすく、相手の名刺入れにも収まりやすいことから、特におすすめのサイズなのです。
また、サイズ規格は、東京では「4号」ですが、関西の方では9号とも呼ばれているので、注文の際に注意が必要でしょう。
デザイン面でおさえておきたいポイント
デザイン面でおさえて置きたいポイントは主に4点です。ひとつずつ確認していきましょう。
英語表記での情報
名刺を作成するとなると、裏面に英語表記で明記したいという方も多いのではないでしょうか。
また、英語表記で情報を掲載しておくことで海外の顧客にも情報を届けられることから、日本国内だけでなく日本国外でも活躍できる名刺になります。
では、どの項目を英語表記にしたらよいのでしょうか。
主に英語表記にしておくと良いところは次の項目が該当します。
- 名前
- 企業住所
- 電話番号(tel:+81 120という具合)
- 職種
- 役職
- 部署
以上です。
名前は「Komon Tarou」など簡単な書き方でOKです。電話番号、職種、役職、部署もそれぞれ決められたそれぞれの単語があるので調べて書いてみましょう。
ここで特に注意すべきことは「企業住所」の英語表記です。
日本語の場合は「郵便番号→都道府県→市区群→町→番地→建物名・番号」という流れになりますが、英語表記の場合は日本語の住所とは逆の順番になるのです。
「部屋番号+建物名→番地→町→市区群→都道府県→郵便番号→国名」
という流れですが、この書き方を実際の名刺で確認してみましょう。
このように確認してみると、順番が日本語と逆になっているのがわかりますよね。
実際に日本語と英語表記を比較してポイントをあげてみましょう。
- 住所は日本語は郵便番号が先、英語は建物名、部屋番号が先
- 番地のハイフンは使用せず、英語ではカンマを使用
- 郵便番号の最初の「〒」は使用しない
- 名前の頭文字は全て大文字「Tokyo」や「Shibuyaku」など
- 深く考えずに「ku(区)」「shi(市)」「gun(群)」
- 電話番号は「0120」「0282」の最初の0の部分に国番号をつける(日本語の場合は+81)
英語で日本語の住所を書くとなると少し難しく感じて戸惑ってしまいますが、深く考えずにローマ字表記で普段の読み方をそのまま書いてみてください。
QRコード
名刺を受け取る際にWEBサイトのURLを明記する方もいるでしょう。
ところが、もしURLを入力することが億劫であったり、お相手にもアクセスしやすさを求めるならばQRコードを掲載してみませんか?
アクセスへのハードルが下がることはもちろん、ページの閲覧も手軽です。
また、企業のSNSアカウントなどもQRコードで掲載しておくと、SNSも確認してもらえて、最新情報をお相手に届けることもできますよ。
顔写真・似顔絵などインパクトを与えられるデザイン
また、顔写真や似顔絵など名刺にかいておくことにより、周りとの差をつけたデザインになるのでおすすめです。
企業のコーポレートマークや、ロゴなどは誰でも掲載しているものですが、顔写真やイラストを掲載している名刺は少なく、形にこだわっている方も多くあります。
そこで周りとの差をつけて、顧客に印象を与えるためにも顔写真や似顔絵などのイラストを描いておくことによりインパクトを与えることが出来るのです。
顧問としてだけでなく、「名刺を作りたいけどインパクトが少ない」というときには、試してみて下さいね。
簡単な自己PR・得意分野
必要な情報は、名前や肩書、企業名ですが会社に所属せずに顧問名刺を作るのであれば簡単な自己PRや得意分野を明記することもおすすめです。
自己PRを明記することにより、どんな人柄なのかを名刺から知ることもでき、得意分野を明記することで新たな仕事につながる可能性もあるのです。
企業に所属する場合は自重が必要な部分ではあるものの顧問としての肩書も含め、印象を与えたい名刺を作る場合には自己PRや得意分野を2行から3行でまとめてみましょう!
逆に気を付けておきたいポイント
ここからは実際に名刺を作るときに気を付けておきたいポイントを解説します。
ふりがな
名前や読みにくい漢字、アルファベットの場合は、相手の読み間違いを防ぐためにも必ずフリガナをふっておくようにしましょう。
フリガナをふっておくことにより、お互いに気まずい思いをすることなく、スムーズな商談・打合せができますよ。
文字のサイズ
名刺作成時には、情報量に気を付けましょう。
情報量が多くなってしまうと、文字のサイズが小さくなってしまったり、余白が少なく、読みにくい名刺になってしまいます。
少なくとも名前部分の文字サイズは「18pt」に肩書きの部分は「7~8前後」に。会社名の部分は「12pt」あれば充分です。6pt以下の文章は読みにくくなってしまうので、要注意です。
フォントもゴシックや明朝体、楷書体など読みやすさを意識した名刺を心がけることにより、読みやすい名刺に仕上がります。
まとめ
顧問として名刺を作るとなると、企業に沿った方が良いのか、それとも個人で作っても良いのか・・など、どう作れば良いのかが、悩みどころですよね。
名刺はビジネスシーンでのコミュニケーションツールになるので、難しく考えずに「読みやすさ」を意識した名刺を制作することをおすすめします。
まずは名刺に掲載したい情報を書き出してみましょう。