非常勤顧問とは?常勤との違いや特徴についても紹介

顧問の仕事は常勤の場合もあれば、非常勤の場合もあります。顧問の仕事において常勤であるか非常勤であるかということは、さまざまな面で違いがあります。特に下記の点で違いがあると言えます。

  • 勤務日数や勤務時間
  • 給与
  • 勤務形態

また、顧問の常勤と非常勤の違い以外にも、相談役や役員など顧問と似た仕事が常勤なのか非常勤なのかについてにもお話ししています。

ぜひ、この記事を読んで顧問の常勤・非常勤事情について知ってみてください。

そもそも顧問とは

そもそも顧問とは、どのような仕事なのか概要についてご紹介します。顧問とは、会社や団体などにおいて、経営方針や社内のトラブルなどに対してアドバイスをすることが主な仕事です。

顧問には、役割や立場によって下記の3つの種類があります。

  • 内部顧問
  • 外部顧問
  • 実務型顧問

それぞれについて簡単にご紹介します。

内部顧問は、会社の内部で役員などの仕事をしていた人が就任する顧問です。役割としては、社内全体のことに対してアドバイスをすることです。

外部顧問は、社外の人材が就任する顧問です。外部顧問は、弁護士や税理士、会計士など特別な資格を持った人が多いという特徴があります。

実務型顧問は、社外の人材が就任する外部顧問の一部ですが、実務の現場で活躍するという特徴があります。

顧問の仕事についてもっと詳しく知りたい場合は下記の記事もご覧ください。

顧問とは〜顧問という働き方について〜

常勤顧問と非常勤顧問の違い

常勤顧問と非常勤顧問にはどのような違いがあるのでしょうか。大きく分けると下記のような点が異なります。

  • 勤務時間や勤務日数
  • 給与
  • 契約形態

それぞれの項目を詳しく見ていきましょう。

勤務時間や勤務日数

非常勤顧問のほうが勤務時間が短いことが多いという特徴があります。なぜなら、非常勤顧問は、常に会社にいるのではなく、週に数日、場合によっては月に1度程度の勤務という場合もあるからです。

常勤顧問の方が勤務日数や勤務時間が多い可能性が高く、非常勤顧問の方が勤務日数や勤務時間が短いという場合が多いです。

給与

常勤のほうが勤務時間が長いことが多いため、給与が高い傾向にあります。ただし、顧問の給与は、法律でも決まっていないため、会社によって大きく異なります。給与面でも常勤の方が高い傾向にありますが、確実に決まっているわけではありません。

契約形態

非常勤顧問は、期間契約などになっていることが多く、常勤顧問は契約期間がないことがほとんどです。非常勤顧問の場合は、常にいてもらうという契約ではないので1年などといった期間契約になっています。常勤顧問は無期限か長期契約、非常勤顧問の場合は短期契約のことが多いようです。

顧問は非常勤の場合が多い

顧問の仕事は、非常勤の場合がほとんどです。そのため、ほとんどの場合で勤務日数や時間が短いという特徴がありますが、雇用形態は会社によって異なります。

非常勤顧問の特徴を見ていきましょう。

場合勤務日数や時間が短い場合が多い

非常勤顧問は、フルタイムでの仕事の場合はあまりありません。ほとんどの場合は週に数日や1日の勤務時間も2~6時間程度といったフルタイムの時間ではない場合が多いのが特徴です。

雇用形態は会社によって異なる

雇用形態が常勤か非常勤か、期間契約かなどは会社によって異なります。顧問の契約は、直接働く会社と行う場合もありますし、顧問マッチング会社が間に入る場合はマッチング会社との契約という場合もあります。また、顧問と会社が雇用契約ではなく委託契約を結ぶという場合もあります。これらの雇用や契約の形態は法律では決まりがないため、会社によって異なります。

顧問と近い仕事は非常勤なのか

顧問と似た役割の仕事がいくつかあります。それらの仕事は非常勤なのでしょうか。今回は相談役と役員の場合について確認していきます。

相談役

相談役は、顧問と同じように会社の経営方針などについてアドバイスを行う仕事です。

相談役も顧問と同じように非常勤のことが多い役職となっています。フルタイムで会社に在籍することは少なく、多くても週に2~3日程度の出勤日数が一般的です。

役員

役員は、会社全体の方針を決める仕事です。顧問との大きな違いは、役員は会社法上で定義があり、経営の意思決定ができるという点となっています。つまり、役員の方が公的に決まった立場で権利も大きいと言えます。

役員も顧問と同じように非常勤のことが多い役職です。役員もフルタイムで在籍するということはまれです。

まとめ

この記事では、顧問の常勤と非常勤の違いについてご紹介しました。顧問は常勤と非常勤で明確に違いというものはなく、会社によってことなる点が多いです。ただし、非常勤顧問は常勤顧問に比べて勤務日数や勤務時間が少ない場合が多く、それに応じて給与も少ない場合が多くなっています。また、契約形態としては、非常勤顧問は、期間が決まった短い契約となる場合が多いです。

非常勤顧問、常勤ともに顧問を募集している会社は多くあります。特に実務型顧問の仕事は顧問の経験がなくても、今までに培ってきた専門的知識やスキルがあれば仕事をすることができます。非常勤での仕事を探している方もぜひ顧問の仕事に一歩踏み出してみてはいかがでしょうか。