周囲からのススメで顧問という働き方が気になっているものの、「顧問登録サイトへ登録するには早いが、今できることはないだろうか?」と考えている方もいるのではないでしょうか。
顧問は定年退職後の新しい働き方のひとつというだけでなく、最近では若くして企業の顧問を担当する人も増えつつあります。
顧問として働く方法は、企業内での推薦・紹介だけではありません。 最近では、顧問派遣や登録サイトなど自ら志願して登録できるサービスも登場しています。
しかし、実際に顧問登録サイトに登録する前にきちんと準備しているかどうかで、その後の顧問登録サービスでの活動が変化するでしょう。
そこでこの記事では、顧問登録サイトの概要や登録前に準備しておきたいことを4つご紹介します。
顧問という存在が企業で必要とされている
- 顧問登録サイトとは?
- 顧問登録サイトに登録している人
- 一般的な派遣会社との違い
- 一般的な派遣会社との違い
- 顧問として登録サイトを利用する前にやっておくべきこと4つ
- 顧問として自分が他社に貢献できそうなことをまとめる
- 人柄を重要視した仕事をこなす
- 顧問紹介サービス会社の情報収集
- 開業届について調べる
- まとめ
顧問という存在が企業で必要とされている
顧問とは、企業・団体が行う業務について第三者的立場から専門的意見を述べる職種のことです。
一般的に、顧問は社長や役員などのように意思決定権がありません。
しかし、「実務型顧問」のように、仕事を通じて長年培った経験や経歴を活かしながら企業や団体がより良いビジネスを展開できるように、支援できる現場型の仕事もあります。
最近では、弁護士や税理士などといった専門職で働く人も「顧問」という役割で企業経営に携わるようになりました。
顧問は、
「自社を変えたい」
「ビジネスを成長させたいけど実行に移しきれていない」
「新規事業をスタートさせたものの上手くいかない」
などと成長や戦略などに悩む企業および経営者に必要とされており、悩んでいる経営者を救うご意見番と例えると、より顧問の仕事内容がイメージしやすいやすいかもしれません。
顧問の仕事や働き方のイメージがしづらいという場合は、当ブログ『顧問ライフ』内の別記事「企業における顧問ってどんな人?」という記事も参考にしてみてください。
顧問登録サイトとは?
顧問登録サイトとは、顧問を必要とする企業と顧問という仕事を志願する人のマッチングサービスのことです。
顧問に来てほしいと考える企業は、顧問が登録するサイトを通して候補者を選び、サイトを管理する管理会社がマッチングを手伝ってくれます。
顧問登録サイトによっては、企業担当者が顧問登録者がどのような経歴を持っているのか検索することも可能です。
1.顧問登録サイトに登録している人
顧問登録サイトに登録している顧問候補者たちは、50代~60代の部長や本部長・事業部長クラス以上の役職が多い傾向にあります。
実務型顧問という働き方が注目されつつある中、定年を目前にしながらも自分ができることを顧問という働き方に落とし込み、現場に近いところで活躍したいと願う方たちも、登録サイトを活用していることが想像出来るのではないでしょうか。
また、顧問という働き方は士業や特定の分野で活躍する30代~40代の副業としても注目を浴びています。
したがった、ある特定の業務や業種に対して豊富な知見があるのであれば、何歳から顧問登録サイトを使用しても良いと判断して差し支えありません。
2.一般的な派遣会社との違い
顧問登録サイトは「顧問派遣サービス」「顧問紹介サービス」などとも呼ばれるため、一般的な派遣会社との違いに疑問を感じる方もいることでしょう。
一般的な派遣社員は、派遣会社と「雇用契約」を結んでおり、派遣先企業で手の回らない業務や助っ人として期間限定で派遣されています。
一方、顧問登録サイトを使った働き方の場合は、顧問登録サイトの運営元と「業務委託契約」を結部のが一般的です。
顧問は「個人事業主」と同じ働き方をすることを覚えておくとわかりやすいかもしれません。
顧問として登録サイトを利用する前にやっておくべきこと4つ
顧問の働き方に興味はあるものの「自分がなるにはまだ早い」と考える方や、「顧問としていきなり顧問サイトに登録するのにはハードルが高い」と考える方もいることでしょう。
実は、顧問登録サイトに登録した顧問の稼働率は、5%前後ほどだと言われています。
せっかく顧問登録サイトに登録したとしても、活用できないだけでなく顧問派遣先を見つけられなくなるのは、たいへんもったいないことです。
顧問として働く前・サイト登録前に準備をきちんと行うことで、稼働率のある顧問として活躍出来るでしょう。
1. 顧問として自分が他社に貢献できそうなことをまとめる
日々当たり前にやっている業務が、他社から見れば、実はたいへん貴重な経験であり財産かもしれません。
自身のこれまでの社会人経験を振り返り、顧問としてどのように他社へ貢献できるかノートなどにまとめてみましょう。
- これまでの社会人としての歩み
- これまでの経験や成果
- 失敗談
など、これまでのキャリアの棚卸しを行うことで自身を客観的に見れるため、おすすめです。
顧問が気になった段階でキャリアの棚卸しをすることで、登録サイト内での自己PRにしやすくなるだけでなく、登録後の他の顧問候補者との差別化に繋がるでしょう。
キャリアの棚卸しがきちんとできていないと、顧問登録サイトでミスマッチの原因になります。
ミスマッチが生じてしまっては、自身も顧問を必要としている企業どちらにとっても不幸になってしまいかねません。
2. 人柄を重要視した仕事をこなす
顧問が気になった方は、ぜひ人柄を重視した仕事を継続してこなしていくことをおすすめします。
横柄な人や偉そうな人に、大切なことは相談しにくいものです。「またこの顧問に相談したい」と思わせる仕事ができるかどうかは、顧問の人柄が大切だと言っても過言ではありません。
顧問は社長などに経営や新規事業のアドバイスをする業務です。
現職でも頼られる上司であり続けることこそ、顧問へキャリアチェンジした時も役立つでしょう。
3. 顧問紹介サービス会社の情報収集
顧問として登録する前に、大手顧問登録会社や顧問派遣会社などの顧問紹介サービスを一度チェックすることをおすすめします。
顧問という働き方が気になった方は、まずは以下の大手サイトのチェックしてみましょう。
一般的な派遣社員と同じく、登録は複数がおすすめなので、登録だけしてみても良いかもしれません。
当ブログ『顧問ライフ』でもおすすめ登録サービスを紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
4. 開業届について調べる
顧問は業務委託契約を締結して働くため、一般的には個人事業主と同じ働き方になります。
派遣会社にも顧問先企業にも雇用されていない状態であることから、これまで会社任せだった税金処理を自分でやらなければなりません。
また、顧問として働く場合の報酬相場は1社につき月2回の出勤で1か月30万~50万円ほどとされていることからも、1者の契約が決まったら開業届を出すことになるでしょう。
個人事業主と同じ働き方になる可能性が高い顧問にチャレンジする場合は、先んじてどのようなフローがあるか知っておくと将来的にも安心です。
場合によっては、将来的に税理士に確定申告をお願いすべきかどうかも早い段階で判断しやすくなるでしょう。
まとめ
特別な職務というイメージが付きまといがちな顧問。
最近では、顧問候補者を派遣する派遣登録サービスが増えつつあることから、誰にでもチャンスがある働き方として変化しつつあります。
顧問の働き方が気になりながらも「顧問としてサイトを利用するのはまだ早いかも?」と思っている方こそ、顧問登録サービスを利用する前にある程度下準備しておくことで、何も準備しないよりも将来的に有利になるでしょう。
自身の経験やキャリアを他社で活かして働ける選択肢のひとつに、登録サイトを活かした顧問という働き方もぜひ選んでみてください。