年々増加する企業の早期退職募集。実際に早期退職を経験した人は、「あれは実質リストラだ・・」と嘆く人もいます。しかし制度を実施する企業側にも厳しい末路が待っていました。社員がリストラだと感じる早期退職とは?企業側の苦しみとは?それを踏まえ、早期退職後に一番輝ける働き方を考えていきます。
この記事は以下の通りです。
- 「早期退職は、実質リストラだ」早期退職者の嘆き
- 裏には「退職勧奨マニュアル」の存在が
- 残ってほしい社員とそうでない社員の対応の違い
- しかし企業は苦しんでいた!早期退職実施企業の末路とは
- 優秀な社員から辞めていく現状
- 会社の思惑と末路
- リストラは、「独り立ちのチャンス」である
- 「独り立ち」するなら、実務型顧問がおすすめ
- 実務型顧問は「リストラのない世界」
- 実務型顧問なら全ては「自分次第」
早期退職をリストラではなく「チャンス」に変えたいあなたの参考になれば幸いです。
「早期退職は、実質リストラだ」早期退職者の嘆き
早期退職・希望退職制度に手を挙げた人は2021年6月時点で約1万人超。それだけに留まらず企業の倒産も相次ぎ、不景気の波は確実に加速しているといっても過言ではありません。そんな早期退職の実態に迫ってみましょう。
裏には「退職勧奨マニュアル」の存在が
早期退職は、あくまで「希望する人」が自ら手を挙げるものであって、いわゆる「クビ」ではないと思う人もいるかもしれません。しかし実際は、決める権利は社員自身であっても、上司などから面接や研修を繰り返し、じわじわと迫られるケースが多いといいます。
あなたは、人事部門発の「退職勧奨マニュアル」なるものが存在するのを知っていますか?上司層はそのマニュアルに従い、あらかじめ募集の対象とする人物を確定し、その気がない社員に対しても面談や説明会を何度も繰り返し、説得をするというわけです。
残ってほしい社員とそうでない社員の対応の違い
この面談は、誰がターゲットかがわからないように、基本的には全員を対象に行われます。しかし面談で取り扱われる内容は人によってまったく違います。上司は残ってほしい社員には、始めから慰留の旨を明確に伝え、そうでない社員には退職を自然な形で促していきます。
説得の方法としては、「クビ」「辞めてほしい」というような法に抵触するような言葉は一切使わずに、「自信はあるか?」から始まり、回を重ねるごとに「あなたの評価は高くない」という切り口から徐々に「応募してみたらどうか?」「他の道はどうか?」と退職を促していきます。
あなたの会社も早期退職募集が始まり、最近グズグズと答えのでないような面談が繰り返されているとすれば、もしかしたらあなたもその「対象」なのかもしれません。
しかし企業は苦しんでいた!早期退職実施企業の末路とは
しかし驚くことに退職者募集で苦しんでいるのは社員だけではなかったのです。退職者を募集し、費用削減成功!と喜ぶはずの企業側にも苦しい末路が待っています。
優秀な社員から辞めていく現状
企業は「残ってほしくない社員」を辞めさせるためにこの制度を実施するのですが、実際には「企業が残ってほしい社員」に限って会社を辞めてしまうのです。
中には、当初の予測をこえた人数の応募があり、「必要な人が流出してしまっては業務に支障がでる」といった理由で、残ってほしい社員には制度を利用した退職を許さず、引き留める企業まで存在するといいます。誠に勝手な話です。
会社の思惑と末路
「辞める人には退職金は上乗せするわけだし、問題ない」という思惑の元、会社は費用削減という「カネ」を中心に据えた施策を実施します。
例え優秀な人の引き戻しに成功したとしても、社員の会社に対する信頼は薄れるばかり。信頼されるからこそ相手を信頼できるのであって、社員を「カネ」のための政策の一部としてしか見ない会社を信頼できる社員は減る一方。ましてや「優秀な人」がそんな会社を捨てるのは自然なことです。
社員のモチベーションが慢性的に低く、生産性の低い会社となり、今度は会社が世の中からリストラされるという末路が待っているのです。
リストラは、「独り立ちのチャンス」である
もしあなたが今「早期退職という名のリストラ」と向き合っていたとしたら、それはある意味チャンスかもしれません。なぜなら、あなたは社員として優秀でなくても、社会人として優秀であるかもしれないからです。
例え会社が必要なしといったとしてもそれは会社の基準で決められたもの。自分の中には長年の経験で積み上げた「確かなもの」があるというあなた。その経験やスキルを持っていることがすでに優秀です。
「独り立ち」するなら、実務型顧問がおすすめ
この際、早期退職を「独り立ちのチャンス」に変えてみませんか?おすすめは「実務型顧問」の道です。これは経験やスキルをいかし、個人事業主として独り立ちする働き方です。この際、優秀かどうかは会社に決めさせるのではなく、自分自身の手で決めてみませんか?
実務型顧問は「リストラのない世界」
実務型顧問は、具体的にいうと「他企業のプロジェクトメンバーとともに現場に立ち、個人が得た知見を課題解決に生かす」仕事です。
転職や再就職との大きな違いは、「やりがい」と「立場」です。新たな企業に転職するのは、ある意味で知らない世界に飛び込むようなもので興味深い半面、自分の知見を存分に生かすことができるかどうか、やりがいがあるかどうかは入ってみないとわかりません。また間違いなくいえるのが、どこにいっても「新人の扱い」は否めないということです。
では独り立ちの代表「起業」はどうでしょうか?しかし、今度は自分のもつスキルだけでは足りず、経営者としての理念や、自分の専門以外の知識が総合的に必要です。また「金銭面」を見ても、多額の資金が必要となったり、また売上が安定するまでには時間を要する点がデメリットです。
実務型顧問なら全ては「自分次第」
実務型顧問であれば、「やりがい」「金銭面」などすべて自分次第です。自分の過去の働きぶり、今後の働きですべてが決まっていきます。「立場」も、培った経験やスキルを持っているアドバイスをできる人としてさまざまな企業に赴くわけですから、申し分はありません。
そして何より、実務型顧問には終わりがありません。企業との契約が切れたらそこで一度終了にはなりますが、いくつか顧問先企業の掛け持ちをすることも可能ですし、また相手先企業を探せばよいのです。
実務型顧問の世界には、誰かにクビを言い渡される「リストラ」という壁はありません。自分ができるところまで、努力をもって続けられる。それが実務型顧問の世界です。
※実務型顧問のメリット、始め方についてはこちら→個人事業主として顧問活動するメリットは?はじめ方も解説!
まとめ
早期退職、希望退職とは表の顔であり、実は「リストラ」という裏の顔を持っていたという企業が多いのは事実です。しかし社員として優秀であるなしは会社が決めたもの。社会人として優秀であるかどうかとは同義ではありません。
この早期退職という名のリストラをチャンスに変えて、思い切って「実務型顧問の道」を選択してみませんか?あなたならまだ何かできるはず。自分を信じて進めば必ず実りの時がやってきます!応援しています。