早期退職後をシミュレーション!50代が「落とし穴」に落ちない方法

あなたはもう退職後のシミュレーションは済んでいますか?支出として「老後に必要な生活費」、収入としては「年金、退職金・貯蓄などの老後資金」など、考慮すべきポイントは多々あります。でもそのシミュレーションに漏れはありませんか?

実は早期退職をする50代が陥りがちな老後の「落とし穴」があります。今回は、そんな「落とし穴」と、その穴に落ちないための「方法」を合わせてご紹介します。この記事は以下の通りです。

  • その見積りは甘くない?早期退職50代の「落とし穴」とは?
  • 落とし穴1:旅行や趣味にかかる費用
  • 落とし穴2:健康保険料
  • 早期退職後をリアルにシミュレーション、どうなる?
  • 50代が「落とし穴」に落ちないその方法とは?
  • 実務型顧問とは
  • 実務型顧問の報酬とは
  • シミュレーションは「精神面」もぬかりなく
  • まとめ

早期退職なんかに足を引っ張られたくない!そんなあなたのにお役にたてれば幸いです。

その見積りは甘くない?早期退職50代の「落とし穴」とは

早期退職後のシミュレーション。どんな「落とし穴」があるのでしょうか?

落とし穴1:旅行や趣味にかかる費用

早期退職したら念願だった長期旅行を夫婦2人で楽しみたい!でも、この旅行や趣味にかかる費用が「落とし穴」なのです。なぜなら「予定以上に使ってしまう」ということが多いから。

例えば、夫婦で100日間クルージングの費用を100万円として考えていたとしても、部屋代・海外旅行保険代など考慮できる金額の他に、こまごまとした服飾費・寄港した際のお土産代・チップなど予測できない金額がどんどん上乗せされ、気付いたら年間200万円を優にこえているということはよくあることです。

55歳で退職をしたとして、そこから10年近くこの生活を続ければ、年金受給開始するまでにすでに1000万円ほどの差が発生します。旅行や趣味は、老後の生きがいとして欠かせないものですが、残念ながら正確には予測できません。

落とし穴2:健康保険料

どんな人でも年齢が上がるにつれリスクが高まる病気やケガ、そのために必要な公的医療保険料、いわゆる「健康保険料」が2つ目の「落とし穴」です。

医療費自体は、健康保険料さえ支払っていれば、「高額療養費制度」があるため、年収額に応じて1ヵ月あたりに支払う医療費の上限が決まるのでそこまで膨らみません。

それよりも、「年金」は受け取る金額のすべてを意のままに使えると思っている人が多いですが、実際には年金から「健康保険料」を差し引いた金額が受け取れる年金額です。まずここの認識が不可欠です。また多くの人が退職後に加入する国民健康保険料は、前年の年収をもとに算定されるため、退職直後は特に高くなりやすいのでその点も要注意です。

早期退職後をリアルにシミュレーション、どうなる?

ではリアルにシミュレーションするとどうなるのでしょうか?一般的に老後に必要とされる生活費や公的年金額、また早期退職退職金などを目安に算定してみます。

●支出●

《夫婦2人の老後に必要な生活費》

  最低       月22.1万円

  ゆとりのある生活  月36万円 (※旅行費、健康保険料なども想定)

  例:55歳で早期退職、85歳まで「ゆとりのある生活」が続く場合

  月36万円 × 12カ月 × 30年 = 1億2690万円

●収入●

《夫婦2人の公的年金額(厚生年金)》

  平均       月約22万円

《早期退職退職金額》

  平均       約2000万円

  例:55歳で早期退職、65歳で年金受給開始、85歳まで続く場合

  2000万円 +(22万円 ×12カ月 ×20年)= 7280万円

参考:「平成30年就労条件総合調査」『令和元年度生活保障に関する調査』より

これはあくまで一例ですが、単純に考えても少なくとも5000万円ほどの自助努力が必要となることがわかります。特に前述したクルージングなどを希望される場合は、多ければ多いに越したことはありません。

さて55歳までに5000万円超の金額を老後資金として貯蓄できますか?多くの人は、その頃は持ち家のローンや子どもの教育費用で精一杯のはず。ではどうしたら早期退職50代は「落とし穴」に落ちずに済むと思いますか?

50代が「落とし穴」に落ちないその方法とは?

答えはシンプル。「働く」ことです。でもせっかく早期退職したんだから、体力があるうちに余暇を楽しみたい!そんなあなたにこそおすすめしたいのが「実務型顧問」という働き方です。

「実務型顧問」とは?

実務型顧問は、サラリーマンを続けてきた人が現場で培ったスキルや知見を生かし、他企業のプロジェクトメンバーとともに課題解決に臨む仕事です。

体力も気力も現場に立つサラリーマン並みにある50代にこそ「実務型顧問」を始めることで、その後の仕事にもプラスに働きます。

また実務型顧問は個人事業主ですから全て自分次第。仕事をしている間には長めに休みをとって旅行にでかけることもできるでしょう。早期退職をしてどっぷり腰を据えて休んでしまうのではなく、まだまだ働けるうちは働きませんか?

実務型顧問の報酬とは?

これは一例ですが実務型顧問の報酬をご紹介します。

【業態別報酬相場】

  経営コンサルタント…月20~50万円程度

  営業顧問…月型固定報酬   月10~50万円程度

         アポイント成果報酬型  月数万円~10万円程度 

         売上成果報酬型 売上金額の10~50%程度

  技術顧問 

   「常勤」…年間500万円~1000万円もあり

   「非常勤」…月2~4回程度の出社で月9~20万円程度 

例えば、月20万円の収入があれば、55歳からの20年で4800万円もの金額を得ることができます。実務型顧問は相手先企業を掛け持ちすることが可能です。仕事に慣れてこれば複数の企業を相手にできますし、やり方次第でさらに報酬UPも可能です。

シミュレーションは「精神面」もぬかりなく

ここまで金銭面でのシミュレーションをしてきましたが、もう一つ考慮してほしいのが「精神面」です。55歳で退職して毎日何をしますか?生きがいとなるものはありますか?お金もない、生きがいもないではつらい毎日です。

その点、実務型顧問で働けば、今まで自分が培ったスキルや経験を利用して働くことができます。早期退職をしたとしても人生はまだまだ続きます。自分の持つ力を生かして、さらに報酬がもえらるのは何とも生きがいを感じられるものです。ぜひ金銭面だけではなく、精神面のシミュレーションも忘れずにしてほしいものです。

※実務型顧問が気になる人はこちら⇒サラリーマンの転職は「顧問」がアツイ!「顧問の働き方」マニュアル

まとめ

退職後のシミュレーションが確実にできている人は少ないものです。思った以上にかかる旅行や趣味の費用、退職後も支払いが続く健康保険料など、「落とし穴」は意外とあるものです。具体的には、55歳で退職後30年間ゆとりのある生活をしようと思うと、退職金を手にした上でさらに5000万円以上が必要と考えられます。

老後資金をためることももちろん大切ですが、可能な限りは働くことを視野に入れましょう。その1つの案として「実務型顧問」をご紹介しました。ぜひ参考になさってください。