新しい形の顧問という働き方が気になるものの、実際に働く人の生の声が聞いてみたいという方もいるのではないでしょうか。
中には、これまでの顧問とは異なる実務型顧問の仕事に興味はあるものの、やりがいや醍醐味があるのかどうか気になっているという方もいるかもしれません。
実務型顧問の仕事は現場とも協力することもあります。
大変な仕事というイメージがあるかもしれませんが、少なくとも僕は辞めたいと思ったことはほとんどなく、むしろ業務を重ねるたびに「やりがい」を感じています。
そこで今回は、実際に9社の企業の顧問として活動中の筆者が、実務型顧問のやりがいについて体験談をご紹介します。
企業の顧問、こんなときにやりがいを感じる
顧問として活動中の僕が実務型の顧問としてやりがいを感じるのは、自分が関わったプロジェクトの結果が数字で出たときと、企業クライアント様に感謝されたときです。
普通の仕事でも感謝されるし、結果が出ると嬉しいという経験、したことがあるという方もいるでしょう。
実際に、僕が体験したことを交えながら詳しくご紹介しますね。
結果が出たとき
数値が結果に結びついた時はやりがいを非常に感じます。
僕が出せる結果は数値です。
数値は目に見える形で貢献できたということが一番わかりやすいもの。
実際に、僕が顧問を担当したクライアント企業で担当していた部署では目標数値を達成し、大きく結果を伸ばせたことで、社内で表彰されたエピソードをひとつご紹介しますね。
担当者は入社間もない若い方でしたが、試行錯誤しながら頑張ってらっしゃる姿を普段から見ていました。目標数値を達成したことで、担当者の方の喜ぶ姿を見れたことが嬉しかったんです。
また、成果を出し社内表彰されたことで、担当者の方が社内で同僚や先輩に評価されている様子は自分ごとのように誇らしかったことを覚えています。
他のクライアント企業様に対しても、同様に結果を出せるようにしようとやる気をもらえました。
感謝されたとき
何よりも、クライアント企業様から感謝されたときの嬉しさは、やりがいに直結すると感じます。
僕の本音ですが、頑張ったことに対して誰からも感謝されなかった場合、やる気が削がれてしまいますし、顧問をやる意味がないと考えます。
その根本に、「人生ムダにしたくない」という考え方があるからかもしれません。
時間は誰にでも平等に24時間与えられていますし、有限です。
あなたの人生の時間を使い、時間を仕事という関係値でクライアント企業様とも同じ時間を共にする。同じ時間を使って目標に向かって一緒に走っていくのであれば、両方がハッピーになりたいですよね。
時には、大変な時期もありますが「色々あって大変だったけど結果出て、よかったよね」とお互いに思えるのが最高だと僕は考えています。
顧問をやめたいと思ったことは・・・ない
顧問の仕事はハードそうに見えるかもしれませんが、実は僕が顧問を辞めたいと思ったことはほとんどありません。
もちろん大変なこともありましたが、今は顧問の仕事に充実感を持っています。
充実感を持って業務に取り組めるようになった理由は「自分の意思決定が全て」であるということと「自分の経験や知見が誰かの役に立つ」ことの嬉しさです。
自分の意思決定がすべて
顧問だと自分のペースで働けるため、自分の意思決定が全てを左右します。
その分、自分の意志で自分の将来を設計できるため、魅力的な働き方です。大きな組織になればなるほど、上長のための資料作成など不毛な作業が多く「上長に言われたからやる」という意思決定になりがちです。
一方、顧問は個人事業主ですので、従う相手がいません。
たとえ顧問だとしても、外部から必要とされて来た人間というくくりになるため、上長を気にする意思決定をしなくて良いのです。
個人事業主はいわゆる「ひとり親方」です。
失敗したときの責任も負わなければなりませんが、サラリーマンによくあるような我慢して不本意な仕事する必要もありませんし、自分の意思決定がすべて。
それに、クライアント企業から無理難題を言われたら断れるという点でも魅力があると僕は思います。
自分の経験や知見が誰かの役に立つ
顧問の醍醐味は、自分の経験や知見が誰かの役に立っていることを実感できることです。
顧問の仕事では、さまざまな案件を通して多種多様な業界・分野の企業の担当者の方と関われます。
そのため、自分の中ではあたり前の知識や経験が、他の企業からすれば初めて知ることだという場合も良くあるんです。
自分が人生の中で培ってきた経験や知識が、顧問業務という形で他の人の役に立てることはとても嬉しいし、たいへん価値があることですよ!
顧問はミドルシニアに理想的な働き方
僕は顧問としてはまだ若いほうですが、50代~70代のミドルシニア世代だとしたら、顧問は理想的な働き方です。
顧問として活躍している僕の知人を例に挙げましょう。
彼はまだ50歳前ですが、これまでのキャリアを活かし、様々な企業の顧問として新しいプロジェクトに参画しています。そんな彼を見ていると楽しそうだなと感じますし、理想的なミドルシニア世代を過ごしているなと思います。
実務型顧問は、会社員のように上長や企業に縛られることがありませんから、プライベートも充実可能です。
意外かもしれませんが、大手企業に勤め上げれば「一生安泰」という時代はすでに終わってると言えます。早い段階からきちんと自身のキャリアの市場価値を見つめ「一個人」として生きていくための準備は、誰にとっても重要課題なのではないでしょうか。
また、顧問の仕事は週休3日にしたいと思ったらできます。
しっかり収入を得たいと思えば、1社15万として、5社契約してれば75万という試算になりますよね。
それなりに不自由なく生活できるだけでなく、週3のお休みの中で孫と出かけたり平日にゴルフしたりなど、理想の老後を考慮したワークライフバランスが実現できるでしょう。
まとめ
企業をクライアントにする実務型顧問の最大のやりがいは、自分の提案やアドバイスが目標数値達成という結果になって現れやすいこと、担当者の方に感謝された時だと僕は感じています。
大変なことはありますが、仕事で大変な場面はどのような業務にもあることです。
自分の裁量で仕事を選ぶなどの意思決定ができることもそうですが、自分の中では当たり前だった業務経験や知識が誰かの役に立つことは、とても嬉しいものです。
僕の体験談を参考に、知識も経験も豊富なミドルシニア世代は、ぜひ顧問の仕事にチャレンジしてみてください。
顧問は副業としてもスタート可能です。
自身の無理ない範囲からスタートするだけでも、あなたの人生が変わるきっかけになるかもしれませんよ!