顧問の仕事に興味・関心があるものの、情報が少ないだけでなく周りでも顧問活動している方もいないことから、仕事のイメージが掴めないと悩んでいませんか?
中には、顧問を会社における「知恵の泉」のような人物だと想像している方もいるでしょう。
顧問という仕事は、同じ会社の中で役員についていた方が担当する昔ながらの内部顧問という働き方のほかに、外部顧問と呼ばれる新しい働き方で活躍する方もいます。
しかし、実際にどういう顧問がいるのか、自分にできるのかなど不安や心配もあるかもしれません。
そこで今回は、実際に顧問で活躍している筆者が、どのようなきっかけで何を思い顧問をしているのかをご紹介します。
僕が顧問になろうと思ったきっかけ
聞こえが悪いかもしれませんが、すでに顧問として活動する知人を見て「景気がよさそうだな」と感じたことがきっかけです。
物事を新しくスタートさせるきっかけというのは新しいことへの興味や、「まずはやってみよう」だと僕は思います。
僕自身、インターネットを利用したWebマーケティングのコンサルティングという仕事をしていたということから、興味本位で顧問サイトに登録したことが始まりでした。
「顧問」=名誉職のイメージが変わった
実際に顧問サイトに登録し、活動をスタートさせてからは、顧問という仕事に対するイメージがガラッと変わりました。
突然ですが、あなたは顧問という仕事にどのようなイメージを持っていますか?
僕は当初、これまでの顧問は企業の名誉職という色合いが濃く、抽象論を宣うだけの存在と思っていました。しかし、最近の顧問たちの働き方として、自分の専門分野を活かして企業の担当者と伴走する新しいタイプの実務型顧問と言う働き方があることを知り、驚きを隠せませんでした。
「実務型顧問の働き方は、旧来型の顧問とはどうも違っている。」
知人の顧問としての活躍を目の当たりにした僕は、顧問の働き方そのものに3つの変化があると知っただけでなく、顧問へのイメージが変化したのです。
顧問の立ち位置
僕が実際に顧問として活動するWeb系顧問という新しいスタイルの顧問の場合、企業側から見ると制作会社やSEOコンサルティング会社など外部の業者に思われがちですが、そうではありません。
新しいスタイルの顧問の方たちは、企業の外部から派遣された人間でありながら立ち位置はクライアントの社内側と担当者の味方です。
それに、企業側の立場で話ができます。
僕が請け負うWeb系顧問の仕事の場合、あくまで企業側から見たうえで以下のような項目を第三者的目線で判断し、企業側の人間として指摘・改善部分をアドバイスします。
- 外部業者が担当するプロジェクトの進め方が適切なのか
- 最大の効果を生んでいるか
- コストが妥当かどうか など
このように、新しい顧問は特有の立ち位置から企業の担当者とともに本質的な議論ができ、最短でWebでの成果が出せると判断しました。
時代にマッチしている
顧問と言う言葉で想像する従来のイメージと違い、専門分野の知識に長けた有識者が味方となり、社内での意思決定をサポートできるのが現在の顧問です。
コロナ禍の影響も相まって、契約の範囲内で特定の仕事で働く「ジョブ型雇用」や複数の本業から収入を得る「パラレルワーク」など、近年ではさまざまな働き方が注目されるようになりました。
僕は、新しいスタイルの顧問も「ジョブ型雇用」や「パラレルワーク」などのような新しい働き方の位置づけであると考えています。
「ジョブ型雇用」も「パラレルワーク」なども同様ですが、「新しいスタイルの顧問」も、変化が激しい時代と言われている現代社会のトレンドに合ってる働き方です。
また、新しいスタイルの顧問たちの職能や機能は企業側は顧問をスポット活用できるという点でも、今の時代にマッチしていると言えます。
企業にとってもメリットが大きい
新しいスタイルの顧問「実務型顧問」と言う働き方が近年注目されている理由のひとつとして、顧問を雇う企業側にとってもメリットが大きいからだと言えます。
経験・スキルのあるプロフェッショナルを雇用することは、企業にとって何かと大変です。
プロフェッショナルで社風にピッタリの人材を見つけることだけでも一苦労ですが、それだけではありません。
たとえ理想とするプロフェッショナルな人材を高給で雇えたと思っても、業務に慣れたころには他社などに引き抜かれて退職……ということもよくある話です。
現在、主流になりつつある顧問(実務型顧問)であれば、採用や雇用にかけるコストを抑えながら、彼らの持つスキルや知見を活用できます。
さらに、プロジェクトチームのスタッフは顧問と共に実務面におけるアドバイスや指導をしてもらえるため、社内のメンバーの教育にもつながることから、企業にとっても顧問はメリットが大きいでしょう。
まとめ:「顧問」の未来は明るい
「顧問」と言う働き方は、旧来型の企業内の役員がなる名誉職としてのイメージが未だに根強く、新しいタイプの顧問についてはまだ知られていないということが現状です。
新しい実務型の顧問は今の時代のニーズにマッチした将来有望な職能だと僕は思います。
最後に余談ですが、「もしかすると、顧問の呼び名を変えれば普及するのではないか?」と考えています。
良い名称が思いつかないことがとても残念ですが、僕が新しい顧問の名称を考えるのであれば、「プロ人材」や「プロフェッショナル」かな?などと、新しいスタイルの顧問の未来に想像を膨らませています。
いずれにせよ、新しいタイプの顧問と言う働き方のニーズが高まっているのは確かです。
顧問を始めようとした僕のきっかけに関する経験談から、顧問の活動内容をご紹介しましたが、このコラムが顧問の活動に対するチャレンジの後押しになれば幸いです。