嫌がれるとわかっている仕事を同僚にお願いする時、どうすればいいのか頭を悩ませる方も多いのではないでしょうか。周りに遠慮してお願いできなかったり、頼み方が悪くて険悪なムードになってしまったり・・・。
その結果、仕事が滞ってしまったり、心身ともに疲弊してしまったりしては大変です。頼みづらい仕事を上手に頼める「頼み上手」になるコツについてお話ししていきます。
頼み上手は仕事上手!伝え方が大切
お願いの仕方、伝え方を工夫するだけで、頼まれた方も気持ちよく引き受けてくれるものです。まさに頼み上手は仕事上手です。どんな心持ちで仕事をやってもらうか、それは頼み方にかかっています。
そう難しいテクニックがあるわけではありません。逆の立場になってみるとわかることも多いものです。そのポイントを8つに絞ってご紹介していきます。
嫌がられる仕事を上手に頼む方法
頼むタイミングを見計らって
自分が「お願いしたい」と思ったその瞬間にお願いしていませんか。頼みたい相手が会議を控えていたり、忙しそうにしていたりするときに頼むのは避けましょう。
相手のスケジュールを確認して、「今、お話しても大丈夫でしょうか?」とワンクッション置いてから本題を切り出しましょう。頼みごとの前に相手に敬意をもつことがとても大切です。
頼む理由を明確に
なぜその仕事を頼むのか、理由まできちんと伝えましょう。お願いごとをするときは、「何をいつまでに」と要件だけ伝えたり、遠回しな言い方になったりしてしまいがちです。
しかし、なぜ頼むのかを明確に伝えることは大切です。理由がわかれば「力になってやろう」と思えるものです。
目的を明確に
要件だけでなく「何のために」その仕事をしてほしいのか、まで伝えるようにしましょう。仕事の目的が曖昧だと、目指すゴールがわからす、仕事のモチベーションも上がりません。
結果的に仕事の質も下がってしまいます。お願いする仕事の目的をきちんと伝えましょう。
謙虚な態度で
相手が同僚や部下など気心の知れた関係だったとしても、謙虚な姿勢と言葉遣いを心がけましょう。仕事をお願いすることで相手に時間や手間をかけさせることになります。
そのことに思いをはせ、「忙しいところ申し訳ないのですが」「大変だと思うけど」など相手を思いやる一言を必ず添えましょう。
押しつけは厳禁
相手が引き受けてくれることを前提に話を切り出すのはNGです。引き受けてもらって当然だという気持ちがあると「~してください」と命令口調になりがちです。
引き受ける、引き受けない、の判断ができる余地を残し、「~していただけますか?」と聞くことが大切です。
相手のNoからYesを引き出す
いざ頼みごとを切り出しても、「今は時間がなくて…」と断られそうな気配を感じることもあります。そこですぐに引き下がるのではなく、相手が頼みごとに対して不安に思っていることを引き出し、Yesに変えられるチャンスです。
「締切りを○時間遅らせられたらお願いできますか?」と提案してみましょう
あなただからお願いしたい!
仕事を依頼する場合、気持ちよく引き受けてもらえるようにすることも重要なポイントです。
例えば「〇〇さんはこの業界のことに詳しいので、ぜひお願いしたいです」など、あなたを見込んでお願いしたいという姿勢であれば、協力してもらえる可能性がアップします。
「ありがとう」は2度言う
お願いした仕事が終わったときと、その仕事がどんな結果につながったかわかった時、この2つのタイミングでお礼の気持ちを伝えましょう。
自分が関わった仕事であれば、口にはしなくても経過が気になるものです。その気持を汲み取りフィードバックすることでまた次も頑張ろう、という思いを抱くものです。
まとめ
相手が嫌がるとわかっている仕事をお願いするとき、相手に敬意をもち、気持ちに寄り添うことが大切です。仕事をしていると自分だけではできないことも出てきます。周りの協力を上手に得ることができれば、仕事の質も高く、早く、大きな仕事を成し遂げることができます。
どれも小さなことのように見えますが、きちんと相手にコミュニケーションが取れれば「また頼まれたら引き受けよう」「○○さんの頼みを聞いてよかったな」と思ってもらえることでしょう。